日常に戻っても幸福感を持続させるには?

旅に出ると身も心もリフレッシュして気持ちも充実、新しいことに挑戦してみたくなったりするはず。人はなぜ旅をするのだろうか? 人には旅が必要な理由がちゃんとあるのだ。

新しい場所を訪れ、それを記憶していくことは、実は脳の刺激になるという。

生き物にとって空間を把握することは根源的に重要なのか、どこにいても自分の位置を把握しようとする。脳が新しい空間を認識するために、場所の記憶を繋ぎ合わせて脳内で空間地図を作るという。

脳の海馬といわれる記憶装置に新しい場所の情報が入り、場所ニューロン(神経細胞)を刺激。小指の先ほどの小さな海馬だが、高性能な情報処理装置として空間情報を仕分けして記憶を一時保存する。何度もその場を行き来するうちに空間がより強固なものとして認識され大脳に長期記憶されていく。

また旅は、さまざまな選択と判断、系列化などを要求するため、脳が刺激されて脳内物質の分泌も活発になる。

さらに旅行中は幸せホルモンといわれる脳内物質セロトニンが普段より多く分泌され、気持ちも落ち着きリラックスできるという。このように旅行は脳が生き生きする新しい刺激に満ちていて、脳はその活性化を必要としている。



旅行中に増加する幸せホルモンのセロトニンだが、普段の生活でもこれを引き出すことはできないだろうか?

それに最適なのがランチタイムだという。

旅行のように遠くへ行けないにしても、新しいお店を探して歩く、公園で弁当を食べるなど海馬を刺激することはできる。


一般にセロトニンの回復には、日光を浴びる、リズムを刻む(ランニング・歩行)、咀嚼が関わっているとされ、またセロトニンを生成するアミノ酸トリプトファンを含む食品も分かっているので興味があればさらに調べてもいいだろう。

すじこやたらこ、ヒマワリの種やナッツ、チーズ、卵、牛乳、バナナなど、魚卵や種実類、乳製品などに豊富に含まれ、生命の種や子を育む母乳には幸福物質が詰まっていることが想像できる。

ここに挙げた脳内物質だけでなく、実際は複数の脳内物質が分泌され複雑に絡み合って脳を活性化させている。

話はそう単純ではないのだが、こうして人に深い癒しと幸福感を与えてくれる旅行の健康価値を再確認して、上手に生活の中に取り込むことができれば、より健やかでいること、楽しい人生に寄与してくれるに違いないはずだ。


出典 ー 深い癒しをもたらす旅の効果とは -旅行の健康価値-

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